子育て歳時記
- 久しぶりですね。しかし、無くならないね、親が子どもにする虐待。減るどころか、どんどん出てくる。これだけニュースに出てくると云うことは、事件にならないところですごい数が行われていると思う訳で、それを考えたらゾーッとするし悍ましい。よく幼児期に虐待を受けた親が子どもに虐待をすると云われるが、今、隠れた虐待数を考えると将来虐待する親になる予備軍が大勢いる事になります。
- 人はなぜ虐待をするのでしょうか?
ほとんどが心の病と思います。それではどの心が虐待をさせるのでしょう。人間には心の二面性があるそうですが、愛昭にも以前来られて講演いただいた事がある脳神経外科の専門医の永関慶重先生が、興味深い記事を青年会本部が出版している「あらきとうりょう」という本に載せているので、抜粋します。
心の二面性(マインド、ハートそしてソウル)
それでは、まず心とは何かを考えてみよう。人の心には二面性があることは誰もが日常生活において実感していると思う。例えば朝づとめに起きなければならない自分と、もっと眠っていたい自分がいることは、誰もが経験するところである。その起きなければならないと思う自分は、一体どこに存在するのであろうか?
それは、人間の脳の前頭葉の、最も前方に位置する新皮質(おでこのすぐ後ろにある脳)がつかさどっている。ここでは、思考、判断、情操、想像、注意や意欲を担当しており、私は、ここを「理性的心の中枢」と呼んでいる。もう一つの眠っていたい自分をつかさどっているのは、脳の最も深部に位置する視床下部である。この視床下部は、生きとし生けるすべての動物に存在し、食欲、口渇感、性欲、体温の恒常性や睡眠欲の中枢である。そして、動物の生命を維持し、種族を保存させるために最も重要な本能の中枢である。私はここを「本能的心の中枢」と呼んでいる。
- とあり、もっと詳しく色々書いてありますが、この部分から虐待する心はどこにあるかは分かりますね。「理性的心」の部分が機能していないか、未発達もしくは欠落しているとしか思えません。人間である以上「理性的心」がまったく無い人はいないと思いますが、あまりにむごい虐待の様子を見ると無いのじゃないかと思える人もいる。なぜこういった心の欠陥をもつ人が大勢出てきたのだろう?
物余りの飽食の時代が長く続いていて、景気が良くないといわれる現在でも続いている。このことが、大きな要因の一つと思います。
- 以前にも書いたと思いますが、辛抱するとか我慢することが前頭葉の発育を活発にするそうである。幼児期や小学校の低学年の時に忙しいからとお金や物を与えて愛情を与えていると勘違いをしている人が多い。お金や物があれば物質的に我慢や辛抱する必要がない。「理性的心」前頭葉が育たない。愛情不足の心理的虐待をしているのです。そうして育った子が今親となって事件を起こしているのではないだろうか、必ずしも肉体的虐待を受けた経験を持つ親だけが事件を起こしている訳ではないと思う。
- 現在、子どもを取り巻く環境は情操教育には障害となる事ばかりです。むやみに物を与えないで辛抱を強要する事はいじめの対象になったり「うらみ、はらだち」のほこりの心使いを増幅させます。親が一緒に不自由をして、つつしみのある生活を送ることが「櫂よりはじめる」第一歩です。