

毎年、年明けから様々なスポーツが行われます。箱根駅伝やラグビー、サッカーなどです。
今年の全国高校サッカー選手権は盛岡商業が初優勝をしました。毎年、様々なドラマがある大会ですが、中日新聞1月15日号の「中日春秋」の記事を紹介します。
大事な事をいま一度、心に刻んでおきたい。指導暦三十七年の斉藤さん(斉藤重信監督)が「たいした選手がいない」と自己分析したチームが全国制覇できた訳を。「監督を(準決勝・決勝会場の)国立に連れて行く」。選手たちの合言葉に答えがある気がしてならない。斉藤さんは十五年前に喉頭がんを患い、昨年十一月には約八時間に及ぶ心臓バイパス手術を受けた。それでも年末、チームに復帰した。身を削る恩師のためにと選手の心が一つになったとき、優勝への物語が始まったのかもしれない。決勝での逆転劇など、体力や技術論だけではチームの粘り強さを説明しきれない。恩師や恩人のためだけではない。力の源になるのは人それぞれだろうが、自分のためだけでなく「誰かのため」と思えたとき、人は持てる力、いやそれ以上の力を発揮できる。
と書いてありました。
また、決勝戦では、終了のホイッスルが鳴ると同時に、盛岡商のイレブンは、泣き崩れる相手チームをいたわる姿勢を見せたのです。「惻隠(※)の情なきは人にあらず」と言いますが、高校生がそれを実行してくれました。斉藤監督の人柄と指導が選手に「この監督のために!」という力を与えたのではないでしょうか。
「誰かのために」そんな真っ直ぐな思いを持ち続けたいと思います。
※惻隠 かわいそうに思うこと。同情すること。「―の情を催す」