

96歳で出直された前会長・芳村アイ先生は、私が思うに、素晴らしい信仰をされたと思います。
それは、月次祭の前日に入院されたのですが、正直なところ教会としてはテンヤワンヤの状態でした。しかし、そのお蔭で、月次祭当日は殆どの信者さんが会う事が出来、会話を楽しむ事も出来ました。ところが、その前日の様子が嘘だったかのように、翌日の13日の未明には出直されてしまったのです。
また、明くる14日は上級教会の月次祭でしたが、告別式が15日だったので私も含め信者一同は、上級教会の月次祭をつとめる事も出来ました。さらには、告別式当日の15日は、祝日だったお蔭で近所の駐車場を借りる事が出来、参列者の方々に御迷惑をかけることもなく、多くの方々のお見送りを頂く事も出来たのです。
最後の最後まで人様に迷惑をかけない通り方。
高齢ながらも、毎月々々欠かすことなく御本部の月次祭に参拝されていた芳村先生。私は、この数日間を通して、“本当にお道を通った用木”の最後を見せて頂いたような気がしました。
しかし、残念な事に、前会長にはご子息が居られませんでした。当然の事ながら、教会にとっては後継者問題という壁が立ちはだかります。私を含めた4ヶ所ある布教所の所長の誰かが継がなければ…という事は分かっていましたが、私も、例え親神様の存在を知っていても、“教会”となると話は別です。布教所長とはいえ仕事をしていましたし、そして、その仕事が楽しかったのです。ましてや、私など、本当に信仰を始めて10年ちょっとの若僧。そんな話が来る事も無いだろうと思っていましたし、私自身、全くその気が有りませんでした。
そんな中、大教会長様が秋季大祭に御参拝頂く事となり、その際、後継者問題について信者一同との話し合いの場がもたれる運びとなりました。
私は、そんな事など気にもせず、まるで関係の無い話かのように今までと変わりない日々を過ごして当日を迎えましたが、ところが、大教会長様が発せられた言葉は思いもよらないものだったのです。